飛 曇 荘

 飛騨と安曇のあいだで
<< March 2024 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 >>
<< 204 3月31日24時  | main | 206 夢、物語 >>

205 孵化2

101213
 〈宮川のコル 2006.06.30〉

 ひょうたん池へは、大学の研究施設を過ぎて橋を幾つか渡り木立の中を行く。      
 その橋の一つが施設の上水路を兼ねた旧飼育池への古い取水路橋で、衛生と安全のためこのほど別に架け替えられた。
 解体埋め立ての予定だった旧飼育池も、研究施設として生まれかわって4年。それが徳本峠(とくごうとうげ)小屋や嘉門次小屋と共に国の登録文化財に登録される動きがあるようだ。保全と活用を願った一人として、ちょっとうれしい。


 〈追記:2011.07.23〉

  旧飼育池を含む『旧上高地孵化場』は文化財審議会により2011年07月15日、『徳本峠小屋休憩所』、『嘉門次小屋囲炉裏の間』とともに「登録有形文化財」として答申された。
 上高地における「登録有形文化財」はこれで4件となる(県下では413件、全国では8703件)。
星のみえない夜 | permalink | comments(3) | trackbacks(0) | - | -

この記事に対するコメント

このエントリーについてのコメントでなくて申し訳ありません。飛曇荘のタイトルの写真が波ウサギのになったと秋山さんがお教えくださったので、さっそくうかがいました。

 このうさぎは、たしかに想像以上に小さなものですね。しかし、だからこそ、思いがけずに出逢って鮮やかな色に引き立てられているうさぎを見たら、さぞかしうれしいでしょう。雪も多いところでしょうに、漆喰の手入れがいいんでしょう、ひびもないですね。
玉井一匡 | 2011/01/13 1:04 PM
玉井さま
コメントありがとうございました。
うさぎのいる島々も私の勤め先の大野田も、飛騨山脈のおかげで風は強いですが雪はあまり降りません。

小林澄夫著「左官礼讃」の該当記事には1993年5月の日付があり、「いつのことだったか……」で本文が始まっていますから約20年前は「波を水色に、兎の絵の地の部分をベンガラの赤で彩色してあった」のでしょうね。

はじめて見たとき既に退色していましたが、きれいだなあと思ったのを覚えています。
飛曇荘 | 2011/01/14 6:48 PM
ここに挙げられました『旧上高地孵化場』は、『旧上高地孵化場飼育池』と『旧上高地孵化場物置』の2件が、『徳本峠小屋休憩所』及び『嘉門次小屋囲炉裏の間』とともに文部科学省告示第百五十三号で有形文化財登録原簿に登録されました(平成23年10月28日付官報(号外第233号))。
 関係各位のご配慮ご支援まことにありがとうございました。
養魚池保存会 | 2012/03/01 10:27 PM
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
この記事に対するトラックバック