飛 曇 荘

 飛騨と安曇のあいだで
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374 『入り四ヶ村書付』

374

☆ 「炭焼くどき」(『入り四ヶ村書付 第三十集』 P.299-300の全文 )  

 あわれなるかや炭焼くどき

 一つ 人には楽そに見えて

 二つ 降る日にゃ 木は伐れぬ

 三つ 見るよな良い炭ゃ焼けぬ

 四つ 斧(よき)なた研がなきゃ切れぬ

 五つ いつでも木揃れ(きぞれ)に追われ

 六つ むりしりゃ砕けてしまう

 七ツ 泣き泣き木を寄せ集め

 八つ 焼いた炭ゃ 値段が安い

 九つ この山 山代(やまで)が高い

 十で 殿様に御上納したら 嚊(かか)のふんどしゃ買えなんだ 

 

 酒の席に酔ってこれを唄う人の姿はもう見られない。稲核では川上国義・有馬種松老などを最後にもう知る人もないのである。そして、歌詞そのものの理解も通じない世代になっている。

 

☆横山篤美(よこやま あつみ)

 明治35年、長野県南安曇郡安曇村に生まれる。尋常小学校卒業後、農林業に従事。そのかたわら郷土の資料の発掘・研究に励み、膨大な収集史料を『入四ヶ村書付』全30巻に集大成した。そのほか、『実録・杣人の村』(郷土出版社)『上高地開発史』(山と渓谷社)『元禄大庄屋日記』(慶友社)『湯の里白骨』(信州の旅社)『古文書難語辞典』(柏書房)『上高地物語』(信州の旅社)『加助騒動』(郷土出版社)『ふるさと野麦の道』(銀河書房)などの著書がある。〈以上『籾の乱』(家の光協会)著者紹介より現住所を除き転記。横山氏は平成6年、九十二歳で亡くなられた。〉

 

☆『古記録類総集索引(1981)』 入四ヶ村・安曇村

 発行:安曇村教育委員会

 近隣図書館所蔵先:信州大学中央図書館、安曇野市図書館

 

☆『入り四ヶ村書付目録(1991)』

 発行:安曇村

 近隣図書館所蔵先:松本市中央図書館、安曇野市図書館、県立長野図書館

 

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