飛 曇 荘

 飛騨と安曇のあいだで
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382 『祝婚歌』

382

〈 利尻山 1980.06.10 〉

 

 すげ替えたばかりの柄をもう焦がした小鍋と包丁が所帯始まって以来の古参。けんかした日も心祝いの日もなにかこしらえてはたべてきた。

 吉野弘の『祝婚歌』を和紙にしたため祝儀袋にしのばせることがある。いつもの竹串で清書し、落ちがないか読み合わせる。

 かのことばが真意を発揮するのは日日毎日であって婚礼当日ではない。背後から「胸が痛むことあるろ?」と聴こえてきたような。

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