飛 曇 荘

 飛騨と安曇のあいだで
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風の名前 6

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〈 両島 大わらじ 2015.05.19 12:20 〉

 

 次いで岩科小一郎『山岳語彙』(1940)。

 ここでは冒頭に主な参考図書をあげ、項末に採集者名または引用文献をあげるほかは、著者の足と耳で書かれたもののようだ。

 「ウチアゲ 信州の山案内人は白馬山頂に、信州から越中へ向けて吹く風を内上、越中から信州側へ吹付けるのを外上と呼び、内上は晴の徴、外上は荒としてゐる」。

 この項には採集者名や文献名の記載はなく、別の一項にのみ『小谷口碑集』が引かれる。

 

 

☆岩科小一郎

 1907ー1998 東京出身

 1938年、山村民俗の会を同人らと創立。『あしなか』の編集に長く携わる。

 

☆『山岳語彙』について

 国立国会図書館は日本国内で発行されたすべての出版物(マイクロフィルム、CD、DVD、地図などを含む)を納入することが、出版者に義務付けられ(国立国会図書館法(1948.02.09法律5号))、日本で唯一の納本図書館として国内の出版物を広く収集している。

 納本制度開始以前の日本の出版物も収集しているとするが、岩科小一郎の山岳語彙資料では『山ことば辞典ー岩科山岳語彙集成ー』(1993)は収集されるが、『山岳語彙』(1940)及び『山岳語彙 改訂』(1942)は収集されていない。

 「風の名前」は1963年03月17日、朝日歌壇に掲載された短歌についての小論で、これ以降に刊行された『山ことば辞典ー岩科山岳語彙集成ー』では用をなさない。近隣の公立図書館等でこれを所蔵するのは次の3館だった。

 『山岳語彙』(1940)   :安曇野市図書館(貸出可)、大町市立山岳博物館付属山岳図書資料館(禁帯出)

 『山岳語彙 改訂』(1942)  :信州大学付属図書館 中央図書館 (禁帯出)

 

☆岩科小一郎氏にちなみ、この号の絵を「両島の大わらじ(足半、あしなか)」に。

 

☆両島のお八日念仏と足半 https://www.city.matsumoto.nagano.jp/smph/miryoku/bunkazai/takara/shi/mukei/ryoujimanooyoukanenbutsutoashina.html

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